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平成30年院長挨拶

ごあいさつ

佐世保南高校 顕彰碑前
佐世保南高校 顕彰碑前
 佐世保記念病院は佐世保市内を含む県北地域の患者様に、治療継続やリハビリが可能な療養を有する病院で、看護と介護を提供すると共に、安心・安全な入院生活を送れる環境も提供しております。
 我が国は急速な高齢化に伴う医療費増大により、約1100兆円弱の膨大な財政赤字、いわゆる借金を抱え込んでいます。国は大きく膨らんだ社会保障費に目を向け、数年前より医療保険と介護関連へテコ入れを勧めると共に、長崎県地域医療構想の中で各医療機関に在宅療養を求めて来ました。即ち、医療には高度医療を進める医療センター、救急患者を扱う救急病院、継続治療の療養病院、外来主体のクリニックなど地域に密着した病院機能を求めながら、国は県北地区の医療機関に大幅なベット数の減少(1000床)も求めて来ました。一方で、医療現場ではCT検査よりMRI検査、開腹手術が腹腔鏡手術、メスがカテーテル治療、放射線治療が陽子線治療へ、更に抗がん剤治療も再生医療で対処するようになると、医療負担は更に高額となるかも知れず国民皆保険制度がいつまで存続するかです。このために、病人の方々は昭和時代のようにゆっくりと長期に入院療養する事が出来なくなり、大手病院より在宅療養含め転院先の選択をせまられます。そこで、市内の四病院で治療を受けたあとに社会復帰が出来るようリハビリを含めた治療と療養を当院は提供しています。特に脳卒中や頭部外傷による後遺症を持つ方々には脳外科専門医が常勤しています。更に、勤務医も若手が増えたうえに、福岡大学より消化器外科の専門医二名が毎週応援診療をされ、外来診療含め患者さんの病気の相談にも乗って頂いております。
 当院は佐世保市内の北西部で繁華街より近く、イルカで有名な鹿子前パールシー・リゾート「海きらら」より山手にあり、西海国立公園の九十九島を眼下に見下ろす風光明媚な場所に位置し、リハビリ訓練や治療の継続等を引き受けてます。職員等は共済病院や総合医療センターなどと密接な連携を取り、社会復帰に向けたリハビリテーションに力を注いでいるところで、県北地域の皆様に応援頂けるような療養機能を提供しております。数年かけて屋上庭園やリハビリ室への移動エレベーターを含め病院内外の改修工事も終わり、地域の皆様にはゆっくりと入院生活を送れる環境作りも出来上がりました。特に脳梗塞や脳出血等の脳疾患による後遺症を持つ方々には脳神経関連医が常勤している事よりリハビリを含めた経過と治療を行えるばかりでなく、四肢の痙縮には「ボトックス療法」も取り入れ歩行面を含め四肢の可動域を拡大する事も可能となりました。更にリハ職員を増員し慢性期中心より急性期のリハビリにも対応可能となりました。また、「長寿の鍵は口にあり」と言われるように、近年注目されている“嚥下リハビリ”にも、この分野では有名な山部一実先生の指導のもとで「管から口」を目標に “口腔ケア”を含め6年前より取り組んできました。「食べる」という事は“生きる”ことです。その結果、経管栄養から離脱し口から食事が可能となって在宅生活を送れる方には訪問看護を勧め経過観察も行ってます。また、体力作りの基盤となる栄養面も管理栄養士が計画・指導し、がん患者さんには緩和ケアと共に、故人となられた日野原先生が提案された人間の尊厳を尊重するリウング・ウイル、即ち終末期医療にも取り組んでいる点が他の病院と違った特徴でしょう。「いのち」と「病気」の状況をどのように考えるかなどをご家族と話し合って納得出来る終末期へ合意するようしてます。更に、退院後は「係り医」との連携を取るばかりでなく、当院関連の訪問看護や訪問リハビリを活かし、在宅での介護生活が出来るように在宅療養システムも整えると共に、病状の変化では緊急入院も含めた地域医療にも参加しています。
 当院としては県北を含む地域の皆様へより良い医療を提供出来るように医療と看護、更にコメディカル分野における質の高い療養を提供出来るよう努力しております。ご家族と離れた入院生活には精神面を含めた看護と介護を充実し、安心して治療やリハビリ訓練に専念して頂き、ご家族が待っておられる在宅に戻れる事を最大の目標と願って、ゆっくりと療養生活を送られるよう、職員一同は日々に励んでおります。
 平成30年1月 吉日
院 長(脳外科専門医 兼 外科認定医) 森山 忠良
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