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平成31年院長挨拶

ごあいさつ

佐世保南高校 顕彰碑前
佐世保南高校 顕彰碑前
 佐世保記念病院は医療・療養とリハビリ訓練を提供している慢性期病院です。佐世保市内外の病院、特に急性期や高度機能病院などで手術や治療を受けたにも関わらず自宅へ戻れるだけの体力がなく、今後も経過観察を一定期間必要な方々に対して、医療・療養とリハビリテーションを提供すると共に、介護度の高い方々には在宅療養への指導を提供する事を主体としている介護医療院を有する病院です。長崎県でも佐世保市内を含む県北地区では人口減少が激しく働く場所も減少し、更に医療をつかさどる病院や診療所も減少している状況です。当院は佐世保市内も北西部に位置し、市内の中心部から近い鹿子前町にあり、西海国立公園の九十九島を眼下に見下ろせる環境に立地しています。
 ところで、我が国は世界に類を見ない少子高齢化社会となった事で厳しい環境下で様々な諸問題が生じていますが、団塊の世代が後期高齢者になる2025年頃には医療提供体制として「地域医療構想」が各都道府県に策定して行くだろうと思われます。この構想の課題として医療機能の分化と連携、在宅医療と介護の充実、医療を支える人材の確保があげられます。高齢化社会における医療機能システムとして病院を急性期病院、回復期に慢性期病院と機能分化させるも急性期病院の病床が過剰と共に慢性期病床も過剰だと厚労省は指摘し、回復力が弱い高齢者は在宅療養や介護関連へと移動させる事で、国や県の医療負担を減らす方向へと医療制度を大きく舵取りしているのが現状です。しかし、老人医療には課題が多く、年を取ると共に癌や脳・心血管疾患に呼吸器疾患が増えるだけでなく、治療や経過観察中の高齢者が多数見受けられ、更に転倒による骨折や認知度の低下による認知症なども予想以上に増えて行くでしょう。一方で、治療分野では京都大学の山中教授のiPS細胞の開発で治療面では夢の世界へ突入するようになるとしても実現的にはまだ時間を要するでしょう。手術の様式でもかなり様式を変え、腹鏡下手術、血管内治療、抗がん剤による定期的治療など驚く程に発展と変化する一方で、治療期間も年々短縮する傾向にあるも高度治療を受けても直ぐには社会に復帰出来ない方や継続的な治療を受けながら長期療養を要する方々が増えて来ています。
 そこで、当院はリハ職員を増やすと共にリハビリ室を拡張し、下腿骨折や腰椎病変術後の方へリハビリ訓練を進めるばかりでなく、脳梗塞や認知症などによる嚥下に苦しむ方々には“管から口へ”のキャンペーンのもと経管栄養チューブを取りはずし、口より食べる嚥下リハビリを山部歯科医の指導下に取り組んでおります。また慢性呼吸器疾患で苦しんでいる方々には呼吸器装着下に全身管理しながら担当医の監視下で入浴を積極的に行っています。このような取り組みをしている病院は全国的には数少なく珍しいようです。療養中の方々の一番の楽しみと言えば入浴でしょうが、臥床者も週二回も入浴させていることで病室には体臭もなくなっています。更に退院後の在宅療養にも自前の訪問看護や訪問リハビリを利用して在宅療養における支援も積極的に押し進め、また末期癌や超高齢者の方々には終末期医療も並行して進めており、ご家族の方々より喜ばれています。
 ご家族と長く離れての入院療養生活では看護は当然としても介護面も必要である方々に安心して医療と看護にリハビリ訓練に励む事が出来て、ご家族のいる日常生活へ戻る事を最大の目標としてゆっくりと安心して療養生活を送れるように職員一同は日々励んでおります。佐世保記念病院は看護と介護の質を高め、やさしい慢性期医療が提供できるように今後も努力致しております。
 平成31年1月 吉日
院 長(脳外科専門医 兼 外科認定医)森山 忠良
 
 
 
 

 
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