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令和4年院長挨拶

ごあいさつ

佐世保南高校 顕彰碑前
佐世保南高校 顕彰碑前
     

佐世保記念病院は嚥下や運動関連のリハビリ訓練が出来る長期入院が可能な病院です。病院群は一般に国立医療センターのように癌治療や緊急対応を主体に診療を行う大手病院と、専門治療後も自宅へ戻れない方々に療養と治療を提供する療養病院に大きく分かれています。当院は後者にあたり外来では一般内科や外科を主体に診察し、入院は大手病院の対応が終わった後で在宅療養が難しい方々に、日常生活に必要なリハビリを提供でき長期入院も可能な療養病院です。更に、終末期医療を含めた介護と看護を提供する介護医療院も併設しています。
 日本は世界に先駆けて少子高齢社会に突入してる状況で、特に出生率低下による人口減少に団塊の世代の後期高齢者になる老人国家が直ぐそこに来ています。今世紀になって医学関連も診断や治療領域が飛躍的に進歩したことで長生きが可能となり、このため高齢者の認知症も増えてきました。また、高齢者は体力の低下が問題で治療にはリハビリ関連が増えてる状態です。ところが、高齢者ともなれば高血圧、脳梗塞や心疾患など何かの持病を抱えての日常生活となるため、政府は社会保障制度の改革と抑制を視野に各医療機関には病床ベット数の消滅を要請すると共に、被保険者(国民)の保険料値上げなどの対策を進めています。更に、厚生労働省は3年程前に地域医療構想の推進に向けて公立病院424病院の「統廃合リスト」を公表していますが、医療関係者からはコロナ渦の医療逼迫を受けてこの病院統廃合や病床消滅を進める地域医療構想のあり方に波紋を呼んでる状況です。我々民間の医療関係者は在宅医療を中心に「治す医療」より「支える医療」に舵取りをするように転換期でもあります。このような現状下で、当院では摂食・嚥下障害を生じてた高齢患者の入院が多く、何も食べられない動けないでは在宅へ戻れない事を重視し患者一人一人に「管より口」を合い言葉に、歯科衛生士やリハビリ専門員が食べられない患者達に介護しています。これには嚥下リハビリで全国的にも有名な山部歯科医の指導下で10年以上も取り組み、経口出来なかった患者が少しずつながら食べられるように進めたことが他の病院との大きな違いです。また高齢者は腰痛や関節痛など運動面も発症しやすく予防対策として患者一人一人に運動リハビリ関連を進める事で車椅子利用より介助散歩や自立へと回復されるように進めています。
 当院は鹿子前にありパールシー水族館を見下ろす高台に位置し、九十九島の一部を見渡せる場所にあるため来院にはどうしても道路事情に苦慮する欠点はあります。当院は祭日や夜間の緊急対応は職員手薄で避けておりますが、日中には急患にも診察入院させられるまで対応が出来ます。長崎県の県北地区は住民の割に病院が少ないため地域住民へ少しでも安心出来る医療と介護を提供するように進めております。ご家族と離れての長期療養の入院生活には御家族のいる日常生活へ戻る事を最大の目標として安心してゆっくりと療養できるように、コロナ騒動期間中でも対応策を考慮しながら職員一同は日々励んでおります。佐世保記念病院は看護と介護の質を年々高め、入院中の皆様に安心した医療を提供できるよう日々努力致しております。


令和4(2022)年1月
内科(脳外科専門医)  森山 忠良


 
 
 
 

 
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